大企業の経理からIPO準備へ。20・30代が捨てるべき「3つの常識」

IPO準備企業のリアル
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「プライム企業(一部上場企業)で3年間、連結決算や税務申告をミスなくこなしてきました。この完璧な実務経験を活かして、次はIPO準備ベンチャーで上場請負人として活躍したいです」

このような輝かしい職務経歴書を提げて、成長ベンチャーの面接にやってくる20代・30代の優秀な若手・中堅経理は後を絶ちません。大企業でのしっかりとした基礎があることは、確かに素晴らしいアドバンテージです。

しかし、残酷な事実をお伝えします。 大企業で「優秀」と評価されていた経理担当者がIPO準備企業に転職し、入社後わずか数ヶ月で「こんなはずじゃなかった」と完全に心が折れて潰れてしまうケースが山のように存在します。

なぜ、簿記の知識も実務処理能力も高い彼らが、ベンチャーのカオスな環境では全く使い物にならなくなってしまうのでしょうか?

申し遅れました。私は経理・財務の実務経験30年以上、過去にはIPO準備企業の財務経理部長や内部監査室長としてカオスな組織を最前線でサバイブし、現在は某介護事業会社の経理部門トップとしてハイクラス人材の採用ジャッジを行っている「さんちん」と申します。

日々、多くの面接を行う中で痛感するのは、大企業出身者がベンチャーで失敗する原因は「スキル不足」ではなく、「大企業で染み付いた『3つの常識』を捨てきれていないこと」に尽きるということです。

大企業という巨大で安全な船で求められる「常識」と、これから自分たちで船を組み立てながら荒波を進むベンチャーで求められる「常識」は、180度違います。このマインドチェンジができないまま転職してしまうと、あなたの大切なキャリアは確実に傷つきます。

本記事では、現役の採用責任者であり、ベンチャーの修羅場を知り尽くした私の視点から、大企業からIPO準備へ飛び込む20代・30代が「入社前に絶対に捨てなければならない3つの常識」を容赦なく解説します。

「作業屋」マインドを捨て、真の「上場請負人(CFO候補)」へ生まれ変わる覚悟がある方だけ、この先を読み進めてください。

捨てるべき常識①「完璧なマニュアルと過去のデータが揃っている」

大企業からIPO準備ベンチャーへ転職した経理担当者が、入社初日に必ずと言っていいほど直面する最初の絶望。それは、「前任からの引き継ぎ資料も、マニュアルも、参考にするべき過去の正しいデータも、何一つ存在しない」というカオスな現実です。

「前月と同じように処理する」は通用しない

大企業の経理部門では、業務が完全にルーティン化されています。新しい取引が発生したり、処理方法に迷ったりしたときは、「前月のファイル」や「昨年の同じ時期のバインダー」を開き、過去の先輩たちが作ってくれたマニュアル通りに仕訳を切れば、それが100点の正解になります。

しかし、急成長中のベンチャーに「過去の正解」などありません。 昨日まで存在しなかった新しいサービスが突然立ち上がり、その売上計上基準をどうするのか、監査法人をどう説得するのか、あなた自身が「会社の歴史上初めてのルール」を決めなければならないのです。

過去のデータがあったとしても、それは「上場など全く考えていなかった時代に、素人がエクセルで適当につけた帳簿」であることがほとんどです。過去の数字を信じて前月と同じように処理をしたら、後でショートレビュー(予備調査)の際に監査法人から致命的な指摘を受けることになります。

「正解を探す人」から「正解を創る人」へ

大企業で優秀だった人ほど、この「マニュアルがない状態」に極度のストレスを感じます。 「誰か正しいやり方を教えてくれませんか?」「マニュアルがないから業務が進められません」と、正解を与えられるのを待ってしまうのです。

厳しいようですが、この「正解を探すマインド(受け身の姿勢)」を捨てられない人は、ベンチャーでは一瞬でお荷物になります。

IPO準備企業があなたに高い給与を払ってまで求めているのは、作業を正確にこなすことではありません。「何もない焼け野原に立ち、他部署を巻き込みながら、自らの手で『完璧なマニュアル』そのものを創り出していく力」なのです。

「教えてもらう」のではなく、「自分がこの会社の経理ルールを全社員に教育してやる」という圧倒的な当事者意識。このマインドチェンジができた瞬間に、大企業で培ったあなたの簿記の知識と実務スキルは、ベンチャーの現場で最強の武器へと変わります。

捨てるべき常識②「自分の担当業務(分業)だけを正確にこなせばいい」

大企業の経理部門は、巨大な船を動かすための「高度に分業化された歯車」です。「自分は固定資産の担当」「自分は支払処理の担当」と領域が明確に分かれており、与えられたパズルを早く正確に解くことが評価に直結します。

もし契約書に不備があれば「それは法務部の仕事だ」と突き返し、給与データがおかしければ「労務部で直して再提出してくれ」と言えば済みます。しかし、IPO準備ベンチャーでこの「縦割り(セクショナリズム)の常識」を持ち込むと、間違いなく組織から孤立します。

「経理の枠」に閉じこもる人間はベンチャーでは不要

急成長中のベンチャー企業において、管理部門の境界線などあって無いようなものです。そもそも専任の法務担当や労務担当が存在せず、兼任で回しているケースも珍しくありません。

そんな中で、「営業部から上がってくるデータが間違っているから、正しい仕訳が切れません。営業部が直すまで私は待ちます」と経理のデスクに座ったまま主張する人間は、上場準備においては完全に「お荷物」です。

監査法人から内部統制の不備を指摘された際、「それは営業の責任です」という言い訳は一切通用しません。会社全体として正しい数字を作り上げるために、経理のあなた自らが他部署の領域に首を突っ込み、泥臭く改善していく必要があるのです。

「全体最適」をデザインする越境スキル

ハイクラスな幹部候補(CFO候補)としてIPOベンチャーで活躍する人材は、自分の仕事を「経理処理」だとは微塵も思っていません。彼らの仕事は「会社の血流(お金と情報)を滞りなく流すための仕組みづくり(全体最適)」です。

  • 営業部が契約を取ってくる段階からミーティングに参加し、「この座組みだと売上計上基準を満たさないので、契約書をこう変えましょう」と法務の領域まで踏み込んで提案する。
  • 初級システムアドミニストレータのようなITリテラシーを活かして、労務の勤怠システムと経理の会計ソフトを自動連携させるプロジェクトのリーダーを買って出る。

このように、経理という「部署の枠」を軽々と飛び越え、他部署の業務フローまで巻き込んで改善できる人間だけが、ベンチャー経営陣から「こいつに管理部門全体を任せたい」と絶大な信頼を得るのです。

「自分の担当業務だけを正確にこなしたい」という職人気質(大企業マインド)は今日で捨ててください。泥臭く他部署へ越境し、全社の業務フローをデザインする「プロデューサー」になる覚悟を持った時、あなたの市場価値は初めてハイクラスの領域へ足を踏み入れます。

捨てるべき常識③「時間をかけてでも『100点の正解』を出す」

大企業で経理畑を歩んできた優秀な人間にとって、「1円のズレも許さない」「完璧な資料やマニュアルを作り上げる」ことは、一種の誇りであり絶対的な正義です。

しかし、IPO準備ベンチャーにおいて、この「完璧主義」は時に組織の成長スピードを殺す最大の要因(ボトルネック)になります。

ベンチャーにおいて「スピードの遅い100点」は無価値

ベンチャーの経営陣は、今日決めた事業方針を明日にはピボット(方向転換)させる生き物です。新しいサービスが立ち上がり、すぐに撤退する。そんな激動の環境下で、あなたが1ヶ月かけて「完璧な経費精算の規程と100点満点のマニュアル」を作り上げたとしても、完成した翌月にはそのビジネスモデル自体が消滅している、なんてことは日常茶飯事なのです。

経営陣や現場が求めているのは、時間をかけた100点の正解ではありません。「まずは3日で60点〜80点の仮組み(暫定ルール)を作り、現場に走らせながら修正していく圧倒的なスピード感」です。

もちろん、最終的な決算数値や監査法人へ提出するデータにおいて「不正確」は許されません。しかし、そこに至るまでの社内ルールや業務フローの構築において、「完璧な状態になるまで現場にリリースしない」という大企業病を発症してしまうと、会社のビジネスの足を引っ張る「ただのブレーキ役」に成り下がってしまいます。

「走りながらシステムを改修する」アジャイルな思考を持て

「100点を目指さないと不安だ」という気持ちは痛いほどわかります。しかし、ベンチャーの経理マネージャーやCFO候補として生き残るためには、この恐怖を捨てなければなりません。

ここでも、初級システムアドミニストレータで学ぶような「まずはシステム(クラウドツールなど)に業務を乗せてみて、エラーや現場の不満が出たら、その都度運用でカバー・改善していく」というアジャイル(俊敏)な思考が極めて重要になります。

完璧なエクセルを職人のように手作りする時間を捨てること。そして、ITツールを駆使して「とりあえず80点で回る仕組み」を最速で構築し、現場の反応を見ながら100点へとブラッシュアップしていくこと。

「時間をかけた完璧な数字」にこだわる職人から、「最速でPDCAを回す」ビジネスパーソンへ。このスピード感のギアチェンジができた時、あなたはベンチャーの経営トップから「こいつがいれば、会社はもっと早く成長できる」と圧倒的な評価と裁量を与えられることになります。

まとめ|「大企業の常識」を捨てた瞬間、あなたの市場価値はハイクラスへと覚醒する

ここまで、現役の採用責任者の視点から、大企業出身者がIPO準備ベンチャーで潰れてしまう原因である「3つの常識」について厳しくお伝えしてきました。

  1. 「完璧なマニュアルと過去のデータ」があるという常識を捨てる(ゼロからルールを創る)
  2. 「自分の担当業務(分業)だけ」という常識を捨てる(他部署へ越境し全体最適をデザインする)
  3. 「時間をかけて100点の正解を出す」という常識を捨てる(最速で80点の仕組みを回して修正する)

この3つの「大企業病」から抜け出し、ベンチャー特有のカオスを楽しむマインドチェンジができた時。大企業で培ったあなたの「正確な実務処理能力」や「日商簿記2級などの確固たる基礎知識」は、ベンチャー経営陣が喉から手が出るほど欲しがる『最強の武器』へと覚醒します。

しかし、ここで一つ大きな問題があります。 あなたがいくら頭の中でマインドチェンジを済ませていたとしても、自己流で書いた職務経歴書では、どうしても「大企業の作業屋の匂い」が残ってしまうということです。

採用担当者はレジュメの行間から、「この人はベンチャーのスピード感についてこれるか?」「受け身ではなく、自分で仕組みを作れる人間か?」をシビアに見極めています。あなたの素晴らしい基礎能力と、新たに手に入れた「ベンチャー適性(覚悟)」を、面接官に120%突き刺さる言葉に翻訳するためには、プロの転職エージェントの介入が絶対に必要です。

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常識を捨てるのは怖いかもしれませんが、その先には、大企業では決して味わえないエキサイティングなキャリアが待っています。採用の現場で、マインドチェンジを遂げたあなたとお会いできる日を楽しみにしています。

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